第10回Dr. マリが綴る「水ご健康」AtoZ

エナジックインターナショナル顧問
医学博士 上古眞理(じょうこ まり)

株式会社エナジックインターナショナル 広報誌 『E-FRENDS』より転載

還元水は胃腸症状をどう改善するのか?

2大学が実施した「胃腸に及ぼす還元水の飲用効果」の研究を検証!

電解水生成器は、多くが家庭用医療機器として日常的に使用されています。最も多い活用法は還元水の飲用ではないでしょうか。胃腸症状の改善という、厚生労働省が認めた効果に期待してのことですね。

ではこの効果は、どのように医学的・科学的に立証されているのでしょう。これを考えるための研究が、過去にはいろいろな研究機関・大学等でおこなわれています。その中で、今回は2つの大学の興味深い研究結果を取り上げてみます。

まず最初は1999年に日本機能水学会が主催した「機能水シンポジウム」(2002年から「学術大会」と改称)で発表された、還元水の飲用による症状の改善についての床試験データです。滋賀医科大学が腹部に何らかの症状のある人たちを対象にテストをしました。

さらに、それから20年近くたった2018年には、大阪市立大学が同様の方法で実施した、健康な人に対するテストの臨床データが 「Medical Gas Research」という学術誌の2018年第8号に発表されました。

今回は、この2つの興味深い臨床データを用いて、還元水の能力に迫ってみたいと思います。

胃腸症状のある人への試験結果

滋賀医科大学の研究は、消化不良、胃腸内の異常発酵、不規則な排泄(慢性下、便秘)という腹部の症状を持った患者163名(男性34名、女性129名)を対象に、浄水を飲む群(79名)と還元水 を飲む群(84名)にわけて、二重盲検法(被験者も研究者もどちらの水を誰が飲んでいるのか分から ない方法)でおこなっています。

飲用還元水はpH9.5でカルシウム濃度は30ppmです。被験者には4週間、毎日、起床時に 200mlを、1日で合計500ml以上の飲用をしてもらいました。

そしてその試験期間4週間の前後で、血液検査、尿検査、便の検査を実施し、加えて自覚症状を 聴取しています。

その結果、全体の改善率を見ると、還元水を飲んだ群は改善例が64例(76%)で、変化がなかった群が17例(20%)でした。

一方、浄水を飲んだ群の改善例と変化ナシ例は、それぞれ50例(63%)と27例(34%)でした。

次に症状別にみると、慢性の下痢があった患者は、還元水を飲んだ群では94.1%が改善していますが、浄水では64.7%に留まっていました。また腹部愁訴(胃もたれ、膨満感、胸焼け、ゲップなどの自覚はあるものの検査では異常が出ないもの)に対しては、還元水では85.7%が改善し、浄水では47.1%でした。

なお、いずれの被験者にも重篤な副作用や検査値の異常はなく、還元水飲用の安全性が確認されています。

こうした研究結果がなぜ出てくるのかということについては、多くの機関や研究者によって検討されてきています。たとえば還元水の溶存水素や腸内細菌レベル等の影響はどうか、といった ことなどです。これらについては、この欄で追って取り上げることにしましょう。

健康な人への還元水の影響は?

次に取り上げるのは、2018年に滋賀医科大学と同様の方法により、大阪市立大学で実施され た、 症状のない健常な人の臨床研究です。20 歳から60歳の普段、症状のない健康な60人を対象としています。

また、水質を同じにするため、普段使っている水道水の水源が同じ、もしくは近隣になるように被験者を選定しました。

試験は、30人ずつ無作為に、還元水を飲むグループと浄水を飲むグループに分けて二重盲検法でおこないました。4週間、毎日、起床時に200mlの水を飲んでもらい、それ以外に1日最低 300mlの水を飲んでもらいました。そして試験期間4週間の前後に血液検査、体力測定、アンケー ト調査を実施したのです。

なお、浄水のpHは7.6±0.2で、還元水はpH9.2±0.2でした。水素濃度は、浄水が0mg/ℓで還元水は0.2mg/ℓでした。

さてその結果です。血液検査では還元水を飲んだグループのHDLコレステロールが、有意差はないものの少し高くなっていました。ちなみにHDL コレステロールの数値の検討はこれまで実施されていないようです。

付記すると、HDL(善玉)コレステロールはLDL (悪玉)コレステロールとは逆に、動脈硬化を抑制

する働きがあります。したがって、この数値の判定には意義があると思います。

尿の回数は両群とも飲用前より増えています。便の状態については、還元水を飲んだ群では柔らかめの便が普通便になったり、逆に硬めの便が普通便になったりと改善した人がありました。また、還元水を飲むとぐっすり眠れる、目覚めが良いと答えた人の割合が増えました。

一方、浄水の場合は睡眠への影響は見られませんでした。還元水で便の状態が良くなりぐっすり眠れるというのは、全体的に健康的になると考えて良いのではないでしょうか。

日々の飲用量や体調のチェックを

この研究は、もともとほとんど自覚症状のない人を対象にした4週間という短期間で、かつ水分摂取量も1日500mlと、少なく設定されていました。にも関わらずこのような結果が出ています。

尿の回数に関しても、おそらくほとんどの被験者が普段よりも増えたと考えられます。

最低500mlの飲用というアバウトなものではなく、 具体的にどれくらい飲んだのか、細かいデータと1日の尿量データがあれば、もっと興味深いテストになったと思いました。 毎日の健康管理を兼ねて、飲んだ還元水の量や睡眠、便の状態などを、日々の体調を含め記録してみると、何か新しい発見があるかもしれません。もし そういうデータが集まれば、わたしは医師としてKangen Waterと健康との関連性を検討・分析してみたいと思います。いかがでしょうか?

はっちの 「電解水のある生活」 

『強還元水でフル回転したエアコンをスッキリ!』

夏に酷使したエアコン。とくにこのところ毎年のように襲ってくる猛暑・酷暑の夏では、どうしたってフル回転しましたよね。

だからそのお掃除はとっても大切です。そこで今回は、エアコンのお掃除について書いてみますね。 といっても、エアコン内部のクリーニングはプロの業者に任せ、外側とフィルターの掃除を主におこなってみました。

それにしてもよく見ると、フル回転したあとのエアコンはかなり汚れている……(@@)。フィルターにも何やらこびりついていますね。

まずはパーツの掃除から

用意するのは、掃除機と雑巾とブラシ類と強還元水。まず、エアコンのコンセントを抜いて、はずせる パーツ(フィルターなど)を取り出していきます。

汚れたフィルターのホコリは掃除機で吸い取りましょう。そのあとが肝心です。強還元水を浸したブラシを使って、良く洗っていきます。洗剤ナシで、こんなにきれいに!~

続いて、エアコン本体の汚れを落とします。雑巾に強還元水をふりかけ、キュキュッと拭いてみます。軽く拭き拭きしただけで、ここまで落ちるとは(@@)

油汚れの洗浄に最適な強還元水だけに、油脂交じりの汚れてしまった部分のふき取りに、とても威力を発揮しますね。

強酸性電解水で除菌効果も

吹き出し口の裏側にこびりついた黒カビも掃除 しましょう。そして強還元水を浸けた雑巾でふき取った後に、強酸性電解水でキュキュッと2度拭きします。これで、除菌効果もバッチリ!

こうして、我が家では、フル回転したエアコンの後始末をすることができたのです。冬の活用時期を前に、皆さんもぜひこの方法で掃除をしてみてください。

第9回Dr. マリが綴る「水ご健康」AtoZ

エナジックインターナショナル顧問
医学博士 上古眞理(じょうこ まり)

株式会社エナジックインターナショナル 広報誌 『E-FRENDS』より転載

マウスと被験者50人で試した還元水の有効性

肝機能障害と疲労回復に還元水は果たして効くのか?

今回から、いよいよ電解水に関する各種の研究結果を紹介することになります。まずは還元水に関する特徴的な研究を連載し、次いで酸性電解水に移る、といった順番で進めて いく予定です。電解水の安全性も重要な研究 課題ですから、追って取り上げることになります。ともあれ研究テーマは順不同で掲載して いきますので、毎回、バラエティに富んだ、ユニークで興味深い研究結果をお伝えする場となります。どうぞお楽しみに。

マウスを使った実験の結果は?

その手始めは、岡山県岡山市の岡山大学内に 事務局を置く、岡山実験動物研究会という団体が 1997年10月発行の研究会報に掲載した「アルコール長期飲用(6カ月)による肝臓機能ならびに 脂肪代謝への影響に対するアルカリ性水の効用」 というテーマの研究論文です。

ここでいうアルカリ性水とは還元水を指しています。当時、日本では約300万台の整水器が普及していました。還元水の研究成果としては、消化管 内異常発酵の改善といった報告がすでに出されていました。

これに対し、岡山実験動物研究会は、アルコールの飲用による肝臓機能障害や脂肪代謝に与える還元水の影響を検討しています。

マウスを用いた実験の概要は次のとおりです。①水道水だけを飲ませる群、②市販ウイスキーを水道水で濃度10%に希釈して飲ます群、③アルカ リ性水(還元水)を飲ませる群、④市販ウイスキーをアルカリ性水で濃度10%に希釈して飲ませる群、に分けて検討。なお、土曜日から月曜日の夕方 までを“休肝日”に設定しています。

また、②群と④群には夜間のみアルコールを飲ませ、昼間は希釈に用いた水(水道水とアルカリ性水)だけを飲用させました。通常、(人は)アルコールを夜に飲むものだから、ですね。

これを続けて3ヵ月目と6カ月目に、それぞれ臓器の重量、血液中のGPT、GOT、中性脂肪、総コ レステロールなどを測定しました。

その結果は――。マウスは人間のようにアルコールが好きではないようで(?)、夜間にアル コールを飲ませた②群と④群では、明らかに夜間の摂取量が減っていました。

ほかにも面白い結果が得られています。アルカリ性水だけを飲ませた②群は、他の群に比べて餌をよく食べる傾向があったのですが、その割に体重が極端に増えることはありませんでした。

また総コレステロール値を測ると、アルカリ性水で希釈したアルコールを飲んだ④群のマウスの方が、水道水で希釈したアルコールを飲んだ2群のマウスより低い値になりました。

通常、慢性的なアルコール飲用は肝臓に負担がかかり、コレステロール値も高くなる原因になりますが、この実験では、還元水がその影響を抑える可能性が示唆されました。

還元水は「疲労」に効くのか?

次は、千葉大学大学院・人文社会科学研究科が2009年9月に発行した『千葉大学人文社会科学研究』(現在の『人文公共学研究論集』)に載った「日常生活時の体調および心理状況に及ぼすア ルカリイオン水長期摂取の影響」という、たいへん興味深い研究結果です。

これは健常な大学生50人(男女25人ずつ)に4週間、アルカリイオン水(還元水)を毎日1,500ml 飲んでもらい、①体調、②排便・排尿、③睡眠、④身体感覚の4分類(全28項目)のアンケートと、疲 労に関する自覚症状を、摂取前、摂取2週後、摂取4週後に答えてもらって評価したものです。

日本では数々の栄養素について目標摂取量が設定されていますが、水の摂取量については明記されていません(厚生労働省は「あと2杯飲もう」をスローガンに、1日2.5リットルの飲用を成人に勧めていますが)。しかしアメリカやドイツなどでは、国が推奨量を定めています。

この千葉大の研究においても、飲んでもらうアルカリイオン水の量(1,500ml)の設定の根拠については特に言及されていません。また実験がおこなわれた季節についての記載もありません。

そこで結果ですが、アンケートの全項目で判断すると、摂取前と2週後、摂取前と4週後で、スコアは5%レベルの有意な改善が見られています。全28項目のうち、特に12項目が疲労に関係するアンケートでした。結果は、疲れやすい感じが減少し、立ちくらみやけいれんの自覚は5%レベルで改善。イライラ感の減少も見られました。

睡眠に関してはもともと寝つきの悪さなどの自覚 はない人の方が多く、特に変化はありませんが、朝 の目覚めは5%レベルで有意な改善が見られました。また、1%レベルの有意差で身体が軽く感じるようになった、有意さはないが持久力の改善を感じるようになった、という結果も得られました。

2つの実験の限界と問題点

疲労自覚症状調査においても改善が見られました。ただし、この実験は、本人に分からないように還 元水以外の水(プラセボ飲料)を飲ませることで得られるデータと比較していませんし、被験者が揃って一定の生活状況下にないことも推測する上で問題となります。

しかし、アルカリイオン水が身体的、精神的コンディションの改善に有効であると推測されたことは意義があります。その理由として、アルカリイオン水が水道水よりミネラルの含有量が多いからだ、という 考察もされています。ただし、昨今は意識してミネラル分を摂取する人が増えているため、この実験でミネラルの影響について論じるのは難しいと思います。

また、私見では、この実験に参加した大学生が4週間にわたって、意識して多く水を飲むようになったのか、いままで飲んでいた水をアルカリイオン水に変えただけだったのか、という質問があれば、この結果がアルカリイオン水のためか、単に脱水を改善したことで得られたのか、判断ができたのではないかと考えます。

いずれにしろ、紹介した2件の実験は、マウスを使用したり、わずか50人でしかも設定が不十分だったり、という極めて限定されたものです。その結果をすぐ“普遍的に援用”することは許されません。このことを最後に協調しておきます。

参照

「アルコール長期飲用(6カ月)による肝臓機能ならびに脂肪代謝への影響に対するアルカリ性水の効用」

https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/ja/20658

「日常生活時の体調および心理状況に及ぼすア ルカリイオン水長期摂取の影響」

http://www.gshpa.chiba-u.jp/content/files/annual/annual2009[1].pdf

第8回Dr. マリが綴る「水ご健康」AtoZ

エナジックインターナショナル顧問
医学博士 上古眞理(じょうこ まり)

株式会社エナジックインターナショナル 広報誌 『E-FRENDS』より転載

電解水研究の作ったTV番組の功罪

「驚異の水」の触れ込みに対し

国が求めた科学的検証の結果は?!

電解水を巡る歴史の記述を続けます。まずは前号の末尾で「大きな騒動になってしまう」 と書いた、その一件からです。

1992年6月以降、日本テレビの「きょうの 出来事」というニュース番組で、還元水と強 酸性電解水が「驚異の水」として、しばしば報じられました。同局の別の報道番組「NNN ニュースプラス1(ワン)」でも大きく取り上げました。

その内容は、まず病気に関連して、アトピー、肝硬変、糖尿病(壊疽)、水虫・床ずれ、 胃・十二指腸潰瘍、MRSA(黄色ブドウ球菌) 等々について、実際に病院で強電解水を活用し治療した例を報告。さらに、ゴルフ場や農場で農薬代わりに強酸性電解水を使って効果をあげていることも報じました。

衝撃だった「水で病気は治る!」

わたしは当時の番組を見ていません。しかしインターネットで検索すると、番組の当該部分がかなりアップされていたため、視聴することができました。

たとえば糖尿病の合併症の糖尿病壊疽の場合、しっかりと還元水を飲み、強酸性電解水に患部(足先)を浸ける治療を長期間続けると、壊疽が改善して自分の足で歩けるようになる、といった画像を見せています。

あるいは、還元水の飲用によって腸内の毒素が減り、解毒の役目を担っている肝臓の機能が改善するために全身の臓器の機能が改善すると推定される、という説明。さらに、それによって胃・十二指腸潰瘍などいろいろな病気の顕著な改善がみられる、という解説もされています。

こうなってくると、還元水さえ飲んでいれば病院も薬もいらないよねって思う人がたくさん出てきてもおかしくありません。ちなみに、還元水さえ飲めば、悪しき生活習慣を変えなくても病気が良くなる、ということはありません。もちろん、還元水だけではなく、どんなものでも一緒です。

ともあれ、番組では患者さんの改善したとされる画像が披露されていますから、それなりに説得力があります。したがって、同番組で、キャスター自ら「大きな反響がありました」と強調していたとおり、世間の注目を集めることになったのです。

しかし、還元水の医療効果としては、1965年10月8日に厚生省(当時)が各都道府県知事あてに 通知した「慢性下痢、消化不良、胃腸内異常発酵、制酸」だけに認められていました(酸性電解水はアストリンゼント効果があると認定)。

厚生省が求めた「科学的検証」

このような背景のもと、92年9月にアルカリイオン整水器協議会が設立され、啓蒙活動、業界倫理の確立、調査研究が始まりました。次いで、国民生活センターが実施した商品テストをきっかけに、マスコミが還元水の効果効能を疑う報道をおこない、これが国会(参議院厚生委員会)でも取り上げられる事態となりました。

そして厚生省からアルカリイオン整水器協議会に対し、科学的検証を実施するよう要請があり、1993年2月、同協議会は京都大学医学部の糸川嘉則教授に、アルカリイオン水(還元水)に関する検証を委託しました。こうして糸川教授を委員長とする検討委員会が立ち上がり、検証が始まったのです。

検証内容は、1.アルカリイオン水の飲用における安全性試験、2.客観的試験方法による有効性試験、3.国民生活センターが提示した疑義に対する回答、4.アルカリイオン水に関する科学的研究の推進でした。

翌年に出された検討結果(中間報告)は、1日0.5~1リットルのアルカリイオン水(pH9~10)の 継続飲用は胃腸症状の改善効果があり、長期飲用(試験では1年間)しても臨床上安全性の問題はないとされました。

さらに、その効果は、胃酸過多、腸内異常発酵、 便通異常(慢性下痢、便秘)の胃腸症状改善のように改めるのが望ましいとしました。

「二重盲検比較試験」とは?

報告書をもう少し詳しく見ていきましょう。昔から“便通異常には水を飲むと良い”といわれてきた ことが、実際に臨床的に実証されたという記載があります。

これを見ると、その当時は(いまとは違って)多くの人が慢性脱水になっているという認識はなく、 また消化器の専門医においても便秘の原因に脱水があることがわかっていなかった、ということに気づかされます。そのため、0.5~1リットルの還元水の飲用をテストしたのではないかと想像されます。

一方、ラットの実験では腸内異常発酵の抑制機構の一端が証明されています。ラットは自分が欲しいだけ水を飲んでいるでしょうから、人間のように脱水状態にはなっていないと想像されます。

ところで市販もされている解熱鎮痛剤ですが、これは胃粘膜障害を起こす原因の一つです。そこで普通は、胃粘膜を保護する胃薬と一緒に処方されます。ラットの実験では、還元水に胃粘膜保護作用があることが実証されました。

この時点でそのメカニズムは解明されませんでした。ただし、「おそらく水素が関与しているので は」という推察がなされていました。

こうした研究成果は、93年に設立された一般財団法人・機能水研究振興財団の機能水シンポジ ウムや日本医学会総会で発表されています。そして最終結果は99年に発表され、「アルカリイオン水(還元水)は有用」との結論を導き出しました。

ちなみにこの検討で用いられたのが「二重盲検比較試験」という手法でした。薬(還元水)か偽薬(浄水)のどちらかを飲んでもらい、効き目を比較します。飲んでいる側は医師も被試験者もどちらを飲んでいるのか分かりません。これは「暗示効果」を避けて、最も正しい試験結果を得るための手法です。この方法によって還元水の安全性や有用性が確かめられたのです。

こうした検討結果などを受けて、科学的根拠に基づく機能水研究をいっそう推進するため、2002年に、学者、研究者を中心に日本機能水学会が設立されました。 次回以降、こうした学会などによる研究成果を、 なるべく分かりやすく解説していくことにします。

参照

文中の、1992年6月、日本テレビ「きょうの出来事」の「驚異の水」文中の15シリーズを一挙にご覧頂けます。

日本電解水協会が電解水セミナーを開催強酸性電解水の「対コロナ評価」がテーマに!

電解水ニュース

2020.12

11月11日、都内品川区の会場で、エナジックも会員で ある、一般社団法人「日本電解水協会」(JEWA)の第12 回セミナーが開催されました。「コロナ禍」のさなか、例 年より参加人数を絞って開かれましたが、報告者の3つのテーマはすべて新型コロナウイルス関連で、その影響の強さが改めて浮き彫りになりました。

報告と講師は次のとおりです。

①《「新型コロナウイルスに対する代替消毒剤の有効性評価」に関する検討委 員会報告の解説ほか》報告者/高木弘隆・国立感染症 研究所主任研究官、

②《コロナ禍における次亜塩素酸水の対峙戦略》報告者/堀田国元・機能水研究振興財団理事長、③《新型コロナウイルスに対する対応と今後の 取り組み》報告者/石渡幸則・JEWA会長。

電解水生成器の各メーカーが主会員であるJEWAにとって、次亜塩素酸水(強酸性電解水)が新型コロナウイ ルスにどんな効果があるのか、には高い関心を持たざるを得ません。報告①では、経産省/NITE(独立行政法人・製品評価 技術基盤機構)が設置した「代替消毒剤方法の有効性評 価に関する検討委員会」の報告を取り上げ、各種研究結果を通じた次亜塩素酸水の効果を検討しました。

②は、この春の「第一波」の時期に次亜塩素酸水について広まった各種言説を整理し、正しい知識の普及・広 報を図ろうと提案しました。③は、次亜塩素酸水の評価を巡るコンプライアンスが主テーマで、具体的な事例を示しながら法令順守の大切さを強調しました。

このセミナーで明白に なったのは、強酸性電解水の有効性について、科学的なエビデンスに基づく冷静な議論が必須ということでした。

東工大との共同研究が『日本機械学会』の論文に!

電解水ニュース

2020.12

本誌2月号の「電解水を科学する」コーナーで、「より良い製品をめざして――東工大と共同研究中!」と題する記事を掲載しました。東工大工学院の平井秀一郎教授ならびに兒玉学助教とエナジックインターナショナル大阪工場の奥村一彦専務、戸瀬義久技師が共同し、「電解槽の長寿命化と小型化をめざす」のが、この研究の テーマです。

具体的には、電気を流して水を電気分解する電解槽の内部現象を解明することで、より耐久性の高い、効率の良い製品の開発を図る、というもの。この研究成果の一部がこのほど『日本機械学会』発行の論文集に掲載されました。

機械学会の論文集に掲載される論文は「査読付き論文」といわれ、他の研究者による厳密な審査を経て初めて掲載されます。一般的な学会発表とは違って、学術的にたいへん価値の高い発表とみなされ、共同研究者のエナジックにとっても、アカデミックな世界に社名が残る意義深い結果となりました。

論文のタイトルは「電解水生成装置陽極槽のイオン輸送2次元数値解析」。少々難解ですが、論文では、まだまだ未知とされることの多い電解槽の内部現象を、流体力学、電気化学、電磁気学を用いて数値モデルとして構築することができた、と結論付けています。加えて、さらなる解析モデルの妥当性の検証と向上、電極板を含めたシステム設計の最適化が課題としています。エナジックは今後、この研究成果を製品開発に生かしていく方針です。

 ※関心のある方は以下のアドレスから論文を見ることができます。

【東工大「平井笹部研究室」HPアドレス】

http://www.tanso.mech.e.titech.ac.jp/H&T/posts/new s36.html

次亜塩素酸水(酸性電解水)が新型コロナウイルス変異株も不活化!

電解水ニュース

2021.07

エナジックインターナショナルも会員の日本電解水協会(JEWA)帯広畜産大学が共同研究をおこない、次亜塩素酸水(酸性電解水)が新型コロナウイルスの変異株 (イギリス型=アルファ株)についても不活化させる効果があることを証明しました。

6月に発表された同報告によりますと、測定方法は次のとおりでした。

pH2.7 の強酸性次亜塩素酸水(有効塩素濃度 35.2ppm)、

pH4.0の弱酸性次亜塩素酸水(同 36.5ppm)、

pH4.6の微酸性次亜塩素酸水(同 35.6ppm)、

pH5.0の微酸性次亜塩素酸水(同 38.7ppm)

の試験水とウイルス液を19:1の比率で混合させ、20秒間の反応時間をおいて測定しました。その結果、すべてでウイルスの不活化を示したとのことです。 酸性電解水の新型コロナウイルス不活化効果については、これまでもさまざまな研究機関、大学等が実験・証明してきました。北海道大学人獣共通感染センターとエナジックインターナショナルが共同で取り組んだ試験もその一つです(本誌の昨年6月号で紹介)。

これらを受けて、国も「一定濃度以上の次亜塩素酸水が有効」と認めています。朗報ですが、こうした情報は、薬機法など関連法規に抵触しないよう十分に配慮して活用 する必要があります。

「次亜塩素酸水で新型コロナ対策」の研究結果相次ぐ

電解水ニュース

2020.06

帯広畜産大学の試み

新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)をどう不活化するか―さまざまな研究機関等がいろいろな方法で試みているなか、帯広畜産大学(北海道帯広市)次亜塩素酸水(酸性電解水)を使った注目すべき研究結果を同大のホームページで公表しました。5月14日(第1報)と 26日(第2報)に掲載されたのは、「獣医学研究部門の小川晴子教授とグローバルアグロメディシン研究センターの武田洋平特任助教らの研究グループが、新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の不活化効果を証明した」 とする研究結果です。

実験は国立感染症研究所から提供されたウイルスを用い、次亜塩素酸水生成装置のメーカーである(株)アク ト(帯広市)と連携しておこなわれました。以下では「第2報」に基づいて実験の方法と結果を紹介してみます。

実験で使った次亜塩素酸水は次の3種類です。

①pH2.5、塩素濃度74mg/L、

②pH4.5-6.0、同45mg/L、

③pH6.0、同29mg/L)。

ウイルス液とこの3種類の次亜塩素酸水をそれぞれ1対9の割合で混合し、 10分間と1分間、室温で反応させてから、ウイルスの残存量を算出しました。その結果、1分間の反応では、

①はウイルスの検出限界以下まで不活化し、②と③はウイルス が99%以上不活化しましたが、検出限界以下までには届かなかったとのことです。

10分間の反応の場合でも、②と ③は1分間の結果と大きく変わりませんでした。

ただし、ウイルス液と②③の混合比率をそれぞれ1対 15に設定すると、1分の反応時間でウイルスを99.9%以上、検出限界以下まで不活化することができたとしています。

要は次亜塩素酸水を大量に使うと効果あり、というわ けです。「新型コロナウイルス不活化活性は酸性度ではなく含有遊離塩素濃度に大きく依存していると考えられます」という結果も掲載していました。

北海道大学の試み

北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターは、 (株)エナジックインターナショナルと提携し、次亜塩素酸水を使った新型コロナ不活性化実験に取り組みました。

『沖縄タイムス』(5月14日付)によると、pH2.7以下で有効塩素濃度40ppmの次亜塩素酸水と蒸留水の2種類の水に、ウイルス液をそれぞれ1対9の割合で混ぜ、30 秒、1分、5分、10分の反応時間ごとに、それぞれのウイルス数を測定しました。 その結果、蒸留水では10分経過後もウイルス数は横

ばいで変化はありませんでしたが、次亜塩素酸水では、1 ml当たり1,000万個以上のウイルスが、30秒で検出限界以下まで減少し、そのまま推移しました。

北大同センターは、さらに第2弾として、pH5.5で塩素 濃度40ppmの次亜塩素酸水と蒸留水に、各々1対15の 割合でウイルス液を混合し、あとは前と同じ条件で測定しました。すると、蒸留水のウイルス数には変化がなく、次亜塩素酸水を使った方は同じ反応時間で検出不可能となり、不活性化したというのです。

経済産業省関連機関の評価

このように民間レベルではいろいろな研究・試験が実施されていますが、担当官庁はどう受け止めているので しょう。たとえば経済産業省の要請を受けて、次亜塩素酸水等の新型コロナウイルスに対する有効性評価をおこなっているNITE(独立行政法人・製品評価技術基盤機構)は、ホームページに載せた「5月29日現在のファクトシート」で、次亜塩素酸水の新型コロナに対する有効性について、次のような評価を下しています。

「現在、効果の検証作業を、関係機関の協力を得て進めているところです。塩素濃度や酸性度(pH)等の条件によって効果が変化しうるため、評価にあたっては、様々な 条件での検証を行う必要があります。(中略)今後、早期に結論を得ることを目標に、検証作業を続けてまいります」

そもそも厚生労働省は医療分野で「強酸性電解水」、食品分野では「次亜塩素酸水」の名称で有効性の認可・指 定をしています。農林水産省も「電解次亜塩素酸水」という名で農業分野の特定防除資材(農薬)として認可・指定をしました。今回、新型コロナ対策に有効な消毒製品は何か、というテーマを担った経産省にはこうした経緯を踏まえ、科学的で正しい結論を導いてほしいものです。

はっちの 「電解水のある生活」 還元水使用の「ニラレバ炒め」で夏バテ防止を!

いよいよ7月。本格的な夏に突入しました。今年も猛暑続きになりそうで、かなり心配です。

「心配」の中味はいろいろありますが、中でも「夏バテ」は、相当多くの人が襲われる心配事で、何とか防ぎたいものです。

そこで登場するのが元気をつけるための定番 「ニラレバ炒め」ですね。

でも正直に言うと、あんまりレバーって好きじゃないんですよねえ(^^;;)。生臭いというか。しかし電解水を使えば大丈夫!

■還元水でまず下ごしらえ

まずは、レバーの下ごしらえですが、還元水を使うと生臭さがけっこうとれると思い、レバーを浸け込んでみることにしました。

その前に、強還元水で軽く洗ってみました。ここまでやれば、さらにいっそうレバー臭さもとれるのではないかと(^^;;)。

洗った後、レバーをpH9.5の還元水に入れて、水が濁ってきたら水交換します。豚レバーを使った のですが、何度か新しい水と交換しましたね。すぐに水の色が変わってくるのです。 還元水の持つ「モノを引き出す力」のせいなのでしょうか。

浸け込むにつれて、レバーの気になる臭いがなくなってきました。これだったら、牛乳に浸け込まなくてもよさそう。

■調理前には水気を取ろう

浸け込んだ後、調理をする前にはペーパータオルでレバーの水気をしっかり取って、水っぽさをなくしましょう。レバーに下味をつける時にも、ほんのちょっと還元水を入れてみました。

そしていよいよ完成。pH9.5の還元水でしっかり漬け込み血抜きしたおかけで、レバーの臭みはほぼ完全にとれ、おいしいレバニラ炒めができましたよ(^^)。これなら、わたしにも食べられます。家族も大喜びでした。

レバニラ炒めは、夏バテ対策だけでなく、貧血防止のための鉄分補給にもいいですしね。別のレバー料理にも挑戦してみたくなりました(^)。

第7回Dr. マリが綴る「水ご健康」AtoZ

エナジックインターナショナル顧問
医学博士 上古眞理(じょうこ まり)

株式会社エナジックインターナショナル 広報誌 『E-FRENDS』より転載

水の電気分解の原理と電解水生成器の歴史

化学用語も出てきて少々面倒だが

やはり原理はおさえておきたい。

そもそも水の電気分解(electrolysis)とはいったい何のことでしょう。それはこのように定義されています。外部から電気エネルギーを使って水に電圧をかけることにより、陽極(プラス)側で酸化反応、陰極(マイナス) 側で還元反応を引き起こす、水を化学的に分解する操作。今回はこの原理をもう少し詳しく説明してみましよう。

皆さん、ご存知のとおり、水の化学式は H2Oです。実は水はこのH2Oだけでなく、他の物質も含んでいます。それがミネラルです。ミネラルは現在わかっているだけで114種類もあります。

そしてわたしたちの身体にとって欠かせないミネラルは、カリウム、カルシウム、鉄、亜 鉛、ナトリウム、マグネシウム、リン、セレン、銅、クロム、マンガン、モリブデン、ヨウ素、コバルト、硫黄、塩素の16種類です。

このほか水によく含まれているミネラルには、カルシウムとマグネシウムがあります。この両方がたくさん含まれていると硬水で、少ないと軟水とされています。

そもそもH2Oというのは中性(pH7)です。 何もしていない時には、水の分子はごく一部 が水素イオンと水酸化イオンとして存在しています。この水素イオン濃度が高いと酸性で pH値は7未満となり、水酸化イオン濃度が高いとアルカリ性でpH値は7より大きくなります。

電気分解では水に電極をつけてスイッチを入れて電圧をかけます。そうすると陽極(プラ ス側)にはマイナスイオンが引き付けられ、水分子が電子を失い酸化されます。同時に陰極ではプラスイオンが引き付けられ、水分子が電子を受け取って還元されます。

このように陽極側では酸素と水素イオン(H2)ができて酸性となり、陰極側では水素と水酸化物イオン(OH-)ができてアルカリ性になります。

言い方を変えると、酸化は電子を失うことで、還元は電子を受け取ること。その結果、前 者では酸素ガスと水素イオンが発生し、後者では水素ガスと水酸化物イオンが発生します。ちなみに還元水の細かい泡は水素ガスです。

では水に含まれているミネラルはどのようになるのでしょうか。ミネラルは水の中ではプ ラスイオンとして存在しているため、陰極側に引き寄せられます。

還元水を作るときには、電気分解でできた水を分けるために隔膜が必要です。隔膜がないとせっかく電気分解をしても元の水の分子に戻ってしまって、アルカリ度が低くなります。ちなみに水素生成が目的の場合は、隔膜がないものが使われています。

■「シンノオル」から始まった歴史

水を電気分解することによって酸性電解水と還元水を得られる――ではこの方法はどのように開拓され、どんな経緯をたどって現在に至っているのでしょうか、ここで電解水生成器の歴史を振り返ってみましょう。なお以下の記述は、エナジックインターナショナルも会員の「アルカリイオン整水器協議会」のホームページに多くをおっています。

1931(昭和6)年ごろに、シンノオル電機という会社の諏訪方李氏が、水と電気の関係に着目し、 研究を開始しました。その後も研究を重ね、電解水の植物の影響について研究を始めました。そして1952(昭和27)年、最初の電気分解装置を開発しました。2年後には農業面(稲作)で活用できる器械を作り、さらに医療面での活用を念頭に調査・研究が重ねられました。

註:シンノオルは漢字で神農王留と書きます。これは神農王が宿っているような機械ということで名付けられました。神農王とは古代中国で医と農を司る神さまと言われています。

そして1958(昭和33)年、多くの医師や一般の利用者による臨床実験・使用体験を基に、「シンノオル液製造機」という名の還元水生成器が開発されました。ここから現在の隆盛の大本を作った動きが始まります。

1962(昭和37)年、長野県と京都府の業者からそれぞれ厚生省(当時。現・厚生労働省)に電解装置が持ち込まれ、医療機器としての製造認可の申請が出されました。しかし各地の水道水の質が違うため、同じ性状の電解水を生成できない、という限界に突き当たりました。

その解決策として、乳酸カルシウムを添加し安定的に生成するという方法が取られ、1966(昭和 41)年に、ようやく製造承認されて、医療用物質生成器として薬事法(当時)の適用を受けることができたのです。

■厚生省が電解水の薬効を承認

話は前後しますが、厚生省は1965(昭和40)年10月8日に、次のような内容の厚生省薬務局長

薬発第763号各都道府県長宛]を発出し、電解水の薬効を公式に認めています。

すなわち、還元水(アルカリイオン水)は、消化不良、胃酸過多、腸内異常発酵に有効。酸性水は収斂作用、アストリンゼント効果がある。これ以降、医療用電解水生成器として製造承認を受けた器械が、次々に市場に登場してくるようになります。

また、装置としての改善も進みました。1979(昭和54)年には、水道の蛇口に直結できる連続式電解水生成器が承認されました。水道とつなげて直接、電解水を生成できる、というのはたいへん便利な仕組みで、一般家庭での普及も進みました。ちなみにエナジックインターナショナルのレベラックシリーズも、もちろん連続式です。

このように進化発展し、社会一般の認知度も深まってきた電解水生成器ですが、1992(平成4) 年6月、あるテレビ局のニュース番組が還元水を 「驚異の水」と取り上げたことが発端になって、大きな騒動になってしまうのです。

(以下、次号へ続く)