エナジックインターナショナル顧問
医学博士 上古眞理(じょうこ まり)
株式会社エナジックインターナショナル 広報誌 『E-FRENDS』より転載
還元水の性質と活用法/わたしのまとめ的見解
連載を通して訴えたかった還元水は「自然」に近い水
「水と健康」シリーズも、今回が最終回となりました。 これまで拙稿をお読みいただき、たいへんうれしく思っています。下段に連載のタイトルを載せておきましたが、 その多くが還元水に関する記述で占められています。 そこで最後に、還元水について、 わたしのまとめ的な見解を述べてみることにします。
■水質汚染にどう対処するのか
還元水を生成するさいの原水として最も一般的なのが水道水です。 そのため水道水の質が問われる場合があります。
海外に多数の拠点をもっているエナジックの関係者の方ならご承知のとおり、日本より水道の水質の悪い国があり、 そこではプレフィルターを使って安全な浄水にしてから電気分解をしています。
加えて、連載の第5回でも書きましたが、 世界的に河川の医薬品による汚染が問題になっています。 そこでは2019年に発表されたイギリス人研究者の論文を引用し、調査した河川で汚染されていないのは、 西洋医学の薬剤が使用されていないアイスランドとベネズエラの村の川だけ、という分析結果を示しました。
こうした事象を踏まえて、還元水はどう位置付けたら良いのでしょうか?
ある一定の基準をクリアしている水道水から生成するのだから問題はないですよ、という答えではどうでしょう。もしくは、いままで連載してきた内容を見てもらって、ほら還元水ってこんなにメリットがあるんだよっていう回答ではいかがでしょう。
■還元水と「50代に見える人」
この『Eフレンズ』の表紙や2ページ目に“よく出てくる人” を指して 「 (還元水を長年飲用している)この方はいくつに見えますか?」という質問をするのも良い方法かもしれません。
この前もある人に聞いたところ、「50代ですか」という答えが返ってきました (大城博成会長の写真のことです!)。
還元水というのは電気分解という化学的な過程を経て作られる水であり人工的なものです。 自然なものが一番良いという考え方からは遠いものに違いありません。 にもかかわらず、還元水を勧める理由は何なのでしょう。
もともと汚染されていない地球では限りなく還元水に近い水を飲むことができました。 代替医療の提唱者として知られるアメリカのロバート・オールダム・ヤング (Robert Oldham Young)は、その著書 『The pH Miracle』 (pHの奇跡)で、そう語っています。
ちなみに彼は食べ物をアルカリ性にした方が良いという記述の中で、 還元水を勧めています。
ところでいまの日本では、多くの人が水道水、 あるいはボトリングされた水を飲んでいます。 水道水にも不安を感じる人は浄水器や整水器を取り付けています。
一般財団法人日本食品分析センターのホームページを見ると、 2020年のデータで50%の家庭に浄水器がついているとのことです。 わたしは、健康に良いというだけでなく、より自然な水に近くするという意味でも、浄水+電気分解の還元水がお薦めと思っています。
■生活の中の還元水使用
ほかにも浄水+アルファのさまざまな水があります。 これらについて還元水と比較することはなかなか難しいのでここでは述べません。
以前、屋久島に行ったときに登山をしたのですが、登山口から1時間ほど歩いたところの湧水がおいしすぎてびっくりしました。ガイドさんに屋久島の水として売られている水のことを聞いたら、 あれはまずいですよといわれました。ボトリングするとどうしても品質が落ちるということでしょう。
最初に電気分解の水ができたのが1952年、厚生省が医療効果 (胃腸症状の改善) を認めたのが1965年。 そのころといまでは水源の水質はずい分と変わりました。
それも踏まえて有益な還元水をうまく生活に取り入れていきたいものです。